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投資に向けた状況の考察

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金利の見通し

CME FedWatch Toolによる今後の金利見通し

https://www.cmegroup.com/markets/interest-rates/cme-fedwatch-tool.html

現時点(2023年10月28日)では、2024年6月以降に金利の引き下げが中央値になる見通し。

2023年12月から2024年5月までのどこかで、あと1回の利上げが行われる可能性も考慮している。

このことから、現時点での金利水準が打ち止めの可能性が高いものの、まだ上がる可能性は残している。とはいえ、利上げの最終局面に来ているというのがマーケットの理解か。

FRBによるドットプロット

https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/fomcprojtabl20230920.pdf

9月20日発表の数値では、2023年はメンバーの見通しは纏まっている。一方で、2024年、2025年は相当にプロットの幅が広がっており、意見が分かれている。

未来は未確定であることを踏まえると、当然と言えば当然だが、FOMCのメンバーも先のことは分からないという見解ではあるが、金利の下限は2.5%前後で安定している。

FRBが意思決定時に重視している指標

FRBの役割

FRBの目的から考える。目的は以下のように説明されている。

The Committee seeks to achieve maximum employment and inflation at the rate of
2 percent over the longer run.

https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/monetary20230920a1.pdf

Summary of Economic Projectionsから分かること

上記図を見ると、中央値が毎年低下している。このことから、FOMCのメンバーは、これから緩やかに景気後退が起きると予想していること、加えて、想定よりもインフレの低下が起きない可能性が高いと感じていることが分かる。

次に、FOMCメンバーの今後の予測バイアスについて確認しておく。

この資料を見るうえで重要な点は、PCE inflationの影の部分において、赤線より上側にバイアスがあるのか、下側にバイアスがあるのかを推測すること。

仮説

不確実性は高いと判断している人数が多い事、リスクは高まったと判断している人数が増加していること、の2点を踏まえると、赤線の上方にバイアスが厚い。

今後の対応について

今後、インフレが想定通り収まらないというバイアスがある中で、それを否定する材料が出てきた場合、CME FedWatch Toolの見通しは、顕著に下方修正されると考える。

その場合に、株価が素直に上昇していくなら、市場サイクルに従った投資行動に移行していく予定。

市場サイクルの状況については、別途考察したい。

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